SCストランド

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SCストランド

NETIS新技術情報提供システム登録／旧NETIS番号：KT-980564-V

SCストランド

コンクリート構造物を支えるPC鋼より線のサビをシャットアウト！

画期的な静電粉体塗装法で、 PC鋼より線の素線一本一本に被膜を作ることに成功したSCストランドは、表面だけでなくPC鋼より線内部の腐食を防ぎ、港湾地域や塩害地域など過酷な環境の構造物・橋梁を末永く支えます。

ISO－9002登録書取得
大河内記念生産賞受賞
全国発明表彰発明賞受賞

SCストランドとは？

PC構造物の生命ともいえるPC鋼材の腐食に関する各種の事故が報告されています。当社ではこの問題に取組み、PC鋼材に対する抜本的な防錆対策の研究を進め｢SCストランド｣の開発に成功しました。｢SCストランド｣はPC鋼より線の心線、側線を素線1本ごとにエポキシ樹脂静電粉体塗装を施すことにより被膜を形成したもので、超耐久性を有する製品となっております。「SCストランドシリーズ」にはSCストランド（SC-S）、及びSCアンボンド（SC-U1、SC-U2）の2種類があり、これらの製品は最新鋭の設備により適正な工程管理と十分な品質管理の元で製造されています。

※この防錆システムは、世界でも類をみない画期的な発明と評価され、平成7年に生産工学分野で世界的に権威のある｢大河内記念生産賞｣を、建設業界では初の受賞をしました。又、平成11年には、（材）国土開発技術研究センターより、｢建設技術開発賞｣も受賞しました。

SCストランド
SC－U1
SC－U2

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SCストランドの主な用途

種類	記号	プレストレス導入方式	主な用途
SCストランド	SC-S	プレテンションポストテンション	土木構造物、建築構造物、海洋構造物　外ケーブルなど特に腐食環境に厳しい場所の構造物への使用に最適
SCアンボンド	SC-U1 SC-U2	ポストテンション	防食性と摩擦抵抗に優れている。建築構造物や各種アンカー、特に腐食環境の厳しい場所への使用に最適

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SCストランドの塗装方式の分類

PC鋼より線のエポキシ樹脂静電粉体塗装方法には二つの方法があり、両者とも特許を所有しております。

特許番号	第269113号	第1642772号

防錆構造	心線と側線の全外周面に素線1本ごと単独にエポキシ塗装が施してある	PC鋼より線の外周面にエポキシ樹脂被覆が形成され、心線回りの空隙部分にもエポキシ樹脂が充填されて、全体が一体化されている
防錆性能	全外周面単独被膜形成で防錆処理されていない部分は皆無である	素線同士や心線と素線との接触部分には防錆処理がされてなく、その部分の内部腐食が問題である
柔軟性	PC鋼より線の柔軟性をそのまま生かせることが開発の目標であり、素線単独での防錆処理のため、PC鋼より線と同等な柔軟性を有する	空隙部分に樹脂を充填することで全体が一体化され、柔軟性が低下する
曲げ特性	素線同士の拘束がなく線径の2.5倍以上であれば、被膜に亀裂、膨れ、剥離等は起こらない	全体が一体化されて、線径の25倍以上でなければ亀裂、膨れ、剥離が起こる可能性がある。特に、各素線曲げによって異なった伸びを示すので側線螺旋状溝部被覆に割れが生じる恐れがある
コンクリートとの付着性	素線単独被膜形成のため、螺旋状溝部の深さが広く深くなるので、付着強度はPC鋼より線と同等である	螺旋状溝部が厚い被覆によって埋められて、付着強度は著しく低下するため、表層部に被覆樹脂が硬化する前に砂等の吹付を行わないと付着強度の確保はできない
施工性	素線単独被膜形成のため、PC鋼より線と同等な規格で従来の定着具及び治具がそのまま使用できる	螺旋状溝部を充填するために、全体の被覆は厚くないとピンホールが生じるので被覆厚さは500μmにまでなり、専用の定着具及び治具を使用する必要がある