台湾Miao-Li大橋
- KTB協会ホーム ›
- 土木部門(アンカー工法・橋梁) ›
- 事例紹介 ›
- 台湾Miao-Li大橋
概要
中華民国の北西部に位置する苗栗県に架設されたニールセンタイプのアーチ橋です。当地の高温、多湿という厳しい腐食環境に対抗するために、SCストランドとKTB定着工法を組み合わせたマルチストランドケーブルが採用されました。
発注 | 中華民国苗栗県政府 |
---|---|
設計 | 建業工程顧問有限公司 |
橋梁名 | Miao-Li Bridge |
構造形式 | ニールセンアーチ橋(鋼アーチ、SCストランドケーブル) |
橋長 | 142m |
幅員 | 24m(片側3車線) |
吊り材 | SC-U1 9S15.2~31S15.2 合計44ケーブル |
吊り材の特長
本橋梁に適用した吊り材は、φ15.2mmのPC鋼より線(SC-U1)を複数本(9本~31本)束ねたケーブルです。PC鋼より線は、素線各々がエポキシ樹脂により防錆され、さらにPE被覆を施した重防食仕様となっています。また、ケーブルはサイトプレハブケーブルとして施工現場に近接する製作ヤードにて定尺切断された後に固定端に圧着加工を施し、PC鋼より線を束ねた後に、HDPE製の外套管内に挿入する方式としました。
本橋梁に採用されるにあたり、ケーブルに対する疲労試験の実施が義務づけられ、中国船舶工業金属試験検測中心にて19S15.2ケーブルの200万回疲労試験を実施して、疲労試験終了後の静的引張試験においても機械的性質の低下がないことが確認されました。
技術指導
本橋の施工に際し、材料提供のみならず現地施工者に対してケーブル製作、架設、緊張等の技術指導を行いました。