跡ヶ瀬大橋
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概要
跡ヶ瀬大橋は、PC単純桁断面内に鉄骨を内蔵したSPC合成単純桁橋です。内ケーブル、外ケーブル、横締めケーブルのすべてにSCストランドを使用して、耐久性向上に配慮しています。
発注 | 熊本県阿蘇広域行政事務組合 |
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設計 | 九州エス・ピーシー株式会社 |
施工 | 株式会社森工業 |
橋梁名 | 跡ヶ瀬大橋 |
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道路規格 | 第3種4級 |
設計速度 | 20km/h |
道路幅員 | 3.25+3.25+2.00=8.50m |
荷重 | A活荷重 |
橋長 | 52.100m |
桁長 | 51.900m |
支間長 | 50.900m |
構造形式 | SPC合成桁橋(外ケーブル方式) |
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PC鋼材 | 外ケーブル:SCストランド・アンボンド鋼線12S-15.2×4本 内ケーブル:SCストランド 12S-15.2×6本 横締ケーブル:SCストランド 3S-12.7×45本 |
構造の特徴
本橋梁の特徴は左図に示すように桁の上フランジに鋼材を配置し、その両端に外ケーブルの反力をとったところにあります。この構造とすることで、断面内の中立軸を引き上げることが可能となります。1セグメント両端側圧着面は、互いに横桁用ダイアフラムで補強された位置に外ケーブル用吊支点の偏向部を配置し、スチールコンクリート、PC鋼より線等からなる素材ユニットがそれぞれの素材効果が最高に生かされるよう合成したプレストレスト工法です。また、鋼材を配置したことにより剛性が向上し計12本ケーブルのストランドによる緊張が可能となるとともに、コンクリートのクリープや乾燥収縮の制御に大きな効果を発揮します。 PC鋼より線においては、世界に誇る超耐久・耐疲労型KTB・SCストランド(塗装鋼線)を全てのケーブルに使用することで長寿命型橋梁とすることができ、桁の形状は、製作、運搬、架設を考慮し、プレキャストセグメント桁(5@10.38=51.90)としたことで高品質な部材を提供し、無理のない架設をすることができた。
施工写真
1.桁製作状況
2.SPCブロックの搬入
3.SPCブロックの圧着
4.緊張状況
5.外ケーブル配線状況
6.桁架設状況
7.外ケーブル緊張終了