KTB外付けフレーム耐震補強工法
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さらに進化した第3世代の耐震&制震補強
9のつの優れた特性から、第3世代の耐震&制震補強工法「KTB外付けフレーム耐震補強」をご提案します。
KTB外付けフレーム耐震補強工法とは?
KTB協会では「PC圧着関節工法」を用いた、既存の集合住宅や病院、学校などの耐震性能を増強し、かつ大地震後も継続使用を可能にする「KTB外付けフレーム耐震補強」を開発しました。この工法は(財)日本建築防災協会より技術評価書を取得しており、さらにKTB鉛直地盤アンカーとの併用による上下一体な耐震&制震構造を可能としています。
9つの特性
1. 計画・工法
- 外付けフレーム耐震&制震補強工法
- 南面・北面、両外付けフレームが可能
- KTB鉛直地盤アンカーによる転倒防止工法
- 建物のイメージアップ
2. 居住者への利点
- 日常生活への影響が少ない/住みながら施工/短い工期/騒音が少ない
- 眺望・採光・通風を妨げない/非ブレース耐震補強方式
3.エコ建築・プレキャスト構造体
- CO2削減寄与
- ガソリン消費削減/コンクリートミキサー車不要
- 南洋材保護/コンクリート打設用型枠不要
4. PCフレーム
- 高耐久プレストレストコンクリート(PC)フレーム
- 耐震&制震フレーム構造
- 高強度コンクリート(FC=50N/mm2以上)使用
- 超寿命耐久・メンテナンスフリー
5. 制震効果
- 構造体の剛性要素が制震効果を発揮
- 耐震フレーム(柱・梁)にプレストレスを導入した制震プレストレス効果
6. 施工性・経済性
- 工事期間短縮
- 仮設支柱不要
- RC造、SRC造、S造と同等の工事費
- ライフサイクルコスト優位
7. 高さ・申請
- 建物高さ45m以下に対応
- 確認申請関係/通常と同様の手続き
- 建築面積増加と延床面積増加の対応可能
8. 地盤アンカー
- 建設技術審査証明を取得した地盤アンカー
- 地震力による浮上り・転倒防止果
- 卓越した防食性
- 地盤条件に応じた施工性と経済性
9. PC圧着技術研究所・委員会の支援
PC圧着技術研究所は、多くの学識経験者による研究委員会を構成し、PC圧着関節工法の耐震技術の向上に努めています。
委員長 | 松﨑 育弘 | 東京理科大学名誉教授 |
---|---|---|
委員 | 池田 尚治 | 横浜国立大学名誉教授 |
委員 | 北村 春幸 | 東京理科大学副学長 |
委員 | 坂田 弘安 | 東京工業大学教授 |
委員 | 田邉 恵三 | PC圧着関節工法委員会技師長 |
委員 | 町田 重美 | (株)東京建築研究所名誉顧問 |
委員 | 和田 章 | 東京工業大学名誉教授、元・日本建築学会会長 |
※五十音順(2019年2月現在)
KTB耐震補強の基本工法となるPC圧着関節工法の構造理論
進化その1: 関節理論
- 地震時にはコーベル(あご)上で梁が回転
柱/梁の接合部にコーベル(あご)を設けコーベル上に乗ったジョイント部が関節であると考える。地震時には人間の関節の動きと同様に、梁がコーベル上で弾性回転し元に戻り、地震のエネルギーを吸収しショックを和らげる働きをする。 - 接点の伸び縮みをPC鋼線(SCストランド)が負担
進化その2: 制震効果
- 構造体の剛性要素が高度の制震効果を発揮
PC圧着関節工法は柱・梁全てにプレストレスが導入された架構であり、地震などにより架構が変形したときには抵抗する力になり、元に戻そうとする力となって、制震効果を生む
進化その3: 施工期間短縮
- コーベル(あご)上で用意に柱・梁圧着接合
一次ケーブルでプレストレスを導入されたPC部材(柱・梁)をだらに二次ケーブルで圧着接合しPCフレームを構築。 - 柱のコーベル(あご)上に梁を仮設し、圧着接合することにより施工期間を短縮。
- 支保工が不要
公開実験でPC圧着関節工法の耐震性能を確認
PC圧着関節工法の耐震性能について、2002年秋、東京理科大学/松崎研究室および東京工業大学・和田章研究室並びに坂田研究室の強力のもとに、東京工業大学キャンパスにおいて、柱/梁接合部のモデル実験が行われました。その結果、震度7を超える大地震の際も構造躯体(柱・梁)および接合部は殆ど無損傷であることが確認されました。
実験でわかった事
- 十字形およびト形部分架構による性能実験/関節部の弾性か移転で部材に損傷は殆ど生じない
- 柱・梁接合部分のせん断力を知る実験/RC造に対する評価値を2倍以上、上回っている
- SCストランドの付着性能/ストランド周りのセメントグラウトを痛めない「弾性的な付着特性」が発揮される
転倒防止アンカー「KTB鉛直地盤アンカー」を開発
耐震補強フレーム配置図
中高層建築物は5-6階建て以上になると地震時に、柱に引抜き力を生じることが多くなり、建物の転倒防止のために地盤アンカーが必要になります。建築地盤アンカー工法は最近では11-15階に高層化した集合住宅等の建築物の転倒防止アンカーの開発が急務となっています。
KTB協会では、引抜き抵抗力を地盤に確実に定着し、地震時の転倒を防止する工法として、「KTB鉛直地盤アンカー」を開発し、KTB外フレーム耐震補強」との併用を推奨しています。