沖縄屋嘉比橋
- KTB協会ホーム ›
- 土木部門(アンカー工法・橋梁) ›
- 事例紹介 ›
- 沖縄屋嘉比橋
概要
沖縄屋嘉比橋は、防錆性能を重視したポストテンション方式桁橋として、鉄筋はエポキシ樹脂塗装鉄筋、シースはポリエチレンシース(FEP)、PC鋼より線はSCストランドを使用した塩害に対する新しいポストテンション方式橋桁製作の一例です。
形式 | ポストテンション方式(プレキャストブロック)PC2径間単純中空床版橋 |
---|---|
橋長 | 59.826m(道路中心線長) |
有効幅 | 9.750m |
塩害対策について
沖縄県は飛来塩分の影響を受けやすくしかも高温多湿であるため、コンクリート構造物中の鋼材は腐食環境下であり、塩害対策が不可欠です。一般国道58号(旧道)屋嘉比橋は、国頭村浜の田嘉里川河口部に位置しており、昭和40年に架設した旧橋が塩害により著しく劣化したため、架け替え架設したPC橋です。そこで、塩害対策工の新技術を各種検討した結果、コンクリートにPC道路橋として我が国初である高炉スラグ微粉末6000を用いたコンクリート、PC鋼線にエポキシ樹脂全塗装PC鋼より線、鉄筋にエポキシ樹脂塗装鉄筋、シースにポリエチレンシースを採用し、ミニマムメンテナンスを考慮した高耐久性PC構造物となりました。
旧橋RC3径間単純桁
旧橋の塩害による損傷状況
暴露試験の実施
沖縄県は高温多湿で日本の中でも塩害対策の重要性が最も要求される地域です。本屋嘉比橋においても旧橋(建設後30年、RC3径間単純桁)の損傷が著しいとのことで使用部材全てに関して防錆性能が大きく要求されました。そこで、「塩害に対応した高耐久性PC橋の建設に関する研究委員会」が編成され、PC鋼より線の暴露材令1年、3年、5年、10年の暴露試験が実施されました。
暴露試験状況
SCストランドの防錆性能
施工プロセス
1.製作、配筋
2.製作、打設
3.ストック
4.緊張終了
5.架設
架設